Question NO.14
ポリウレタン樹脂塗料の特徴を教えてください

Answer
ポリウレタン樹脂塗料は油変性、湿気硬化形、2液形などの種類がありますが、家具などには2液形が最も多く使われています。2液形塗料の塗膜は強靭で耐水性、耐薬品性、耐溶剤性に優れ、高い耐久性もあり、木材との付着が極めて良いです。塗膜は光沢があり硬いので厚塗りするとやや木質感を損ないますが、塗膜性能が良いことから多く使われます。特に

1. 
木材中の樹脂、やにの影響を受けずによく付着し乾燥すること

2. 
乾燥塗膜は上塗り塗料の溶剤に侵されず、素地着色剤の色を抑えられる

などにより、下塗り塗料として多く用いられます。又、塗料の組み合わせの範囲が広く、ニトロセルロースラッカー、不飽和ポリエステル樹脂塗料、UV硬化塗料、漆、カシュー塗料などを塗り重ねることも出来、多彩な仕上げが可能です。このようなことから木工用塗料として多く使われています。

しかし、2液形であることから可使時間に制約を受け、水やアルコールと反応して白濁すること、油性着色剤とはあまり相性が良くないこと、酸と反応したり経時により黄変する性質があるほか、時間を経た塗り重ねでは付着が悪くなります。使用にあたってはこれらの特性を理解し塗装欠陥に対処出来る材料や作業法を採用します。