Question NO.4
染料と顔料の違いは何ですか

Answer
染料も顔料も木材を着色する材料で、共に粉末の粒子ですが細かさに違いがあります。染料は水などに溶けて透明の着色溶液となりますが、顔料は溶けずに不透明の混濁した液になります。染料は分子の大きさで溶けていますが、顔料は粒子の大きさで分散しています。つまり顔料よりも染料の方がより細かい粒子ということです。染料溶液は光を通して透明な着色溶液になるので、透明感のある着色が可能ですが、顔料では半透明・不透明の着色となります。

木材に顔料で着色した場合は、着色粒子が木材表面に乗っているだけで、こすれば簡単に取れてしまいます。ですので通常は顔料に接着剤の機能がある樹脂を加えて素地に固定させるか、塗料で押さえます。染料は素地面に吸着していますので、樹脂を使わなくても着色効果があります。