Question NO.9
目止めはなぜ行うのですか

Answer
目止めの目的は以下のとおりです。

1. 木材の凹部を充填し、早く楽にきれいにクローズポアーに仕上げる
2. 着色剤を道管に入りやすくし、木目を強調する
3. 素地を固め塗料の吸い込みを防ぐ

目止めはすべての木工品に行うわけではなく、オイルフィニッシュやオープンポア仕上げでは行いません。目止めによってかえって木材の質感を損なう事があるからです。凹部を充填して平滑にすることや、素地を固めることについては塗料でもできるので、目止めの最大の効果は目止めと着色を同時に行う事で、より木目を強調することにあります。

尚、クローズポアー仕上げやミラースムース仕上げで、不飽和ポリエステル樹脂塗料やポリウレタン樹脂塗料により、平滑な塗面を出しています。これは

1. 目止めを行った塗装よりも耐久性が良い
2. 高い透明性が得られる
3. 目止め作業は手作業に頼る部分が多い
4. 目止め剤のほこりにより作業場が汚れる

などの理由があります。