【現象】
塗膜に針で突いたような小さな穴や、液状のふくれがおきます。ハケ塗りには少ないですが、スプレー塗りに発生しやすいです。

【原因】
① 素地の毛羽立ち
② 目止め剤の充填不良
③ 目止め剤、下塗りなどの乾燥不良
④ 被塗材に水・油・ホコリが付着
⑤ 極端な厚塗り
⑥ 気温に比べ被塗膜が高温か、硬化剤や低沸点の溶剤の添加過多
⑦ 急激な強制乾燥

【対策】
① 水引研磨、ウォッシュコート研磨、軽研磨を実施します
② 目止め剤を完全に充填します
③ 乾燥時間を十分に取り、下塗り後に塗膜を研磨します
④ 入念な素地研磨を行い、保管に注意します。
⑤ 一度に塗る塗布量を減らし、塗布回数を増やします
⑥ 塗料や塗布条件に合った塗膜乾燥をします

【塗膜の処理】
一度出来たピンホールは再塗装で直すことはできません。塗膜研磨後に再塗装してピンホールを減少させます。ピンホールが発生しやすい塗料は、アミノアルキド樹脂・ポリウレタン樹脂・ポリエステルで、発生しにくい塗料は、油性ペイント・カシューなどです。