リペア実績 #0106

Gibson L-1 1917年

トップ傷補修 バック傷補修 トップ再塗装
静岡県

今回は凄いギターの登場です。1917年製のギターで間もなく100年が経とうというギターです。丁寧に扱いまだまだ現役で現場って欲しいです。重大なリペアではなく、キズや再塗装が中心でこれからも十分活躍できるギターです。今回のリペアはトップキズ補修とバックキズ補修です。

トップ膨らみ補修は、比較的軽度の膨らみですので、2~3週間で完了します。

山になっている部分を大まかにスクレーパーなどで整え、 小さめのパットを使ってサンディングしてゆきます。バック材の割れを修理された際の跡が残ってしまっているので、 こちらを目立たないようにします。

裏板割れ補修跡の修正です。盛り上がった部分を平らにサンディングした結果、色が落ち、木地が露出しましたので、その部分のみタッチアップをしてゆきます。

再度ラッカーで色を吹き付けました。このまま数日かけて乾燥させます。

裏板タッチアップです。 ラッカー塗料が十分乾きましたので塗面を研磨します。まず追加でラッカーを盛った箇所をスクレーパーを使って削り、段差を出来るだけ無くしてゆきます。

ある程度段差が無くなってきたらサンドペーパーを使って塗面が平滑になるよう、水研ぎします。

この後、徐々にサンドペーパーの番手を上げて研磨してゆき、最後はコンパウンドを使って表面に艶を出します。

pagetop