リペア実績 #0112

Guild GF-60NT

ブリッジピン穴補修他
大分県

アメリカで手に入れられたというギターです。愛着がひとしおで、今回はブリッジピン穴の間隔補修とピックアップのノイズ補正をおこないます。以前に再塗装を行ったギターで、音鳴りが向上しています。今回で2回目のリペアとなります。マーチンとギブソンの中間の音とよく表現されていますが、このギターはどちらかと言えばマーチン寄りの音に聴こえました。

ブリッジピン穴を等間隔にする補修を行います。5~2弦のピン穴を一旦埋め、開け直します。まずはブリッジプレートに切り出したメイプルのプラグを埋め込みます。5弦と3弦のピン穴に埋め込みます。

クランプで圧着し、硬化を待ちます。ピン穴の面取り部分を埋めるため、パテを流し込み上からエボニーのパッチを蓋のように被せて固定します。

硬化後は飛び出た部分を削り、ブリッジとツライチになるよう仕上げます。サドルは新たに作成することとなりましたので、硬化を待つ間に作っておきます。

サドルは横幅と厚みをスロットにピッタリはまるよう削り、上面は指板と同じRに削ります。高さ調整等はピン穴補修完了後に行います。ピン穴補修ですが一度目で埋まりきらなかった箇所に再度パテと木片を埋め込み、硬化を待ちます。パテの硬化を確認し、盛り上がっている箇所をサンディングしてゆきます。サンディング後のブリッジです。元の穴がきれいに埋まりました。一旦、オイルで保湿しておきます。

新しい穴の位置を罫書きしドリルで穴開け、面取りをします。穴開け完了後はミニ鋸と細工用の丸棒やすりを使って弦溝を切ります。イントネーターを使ってオクターブポイントを確認し、サドル材を削り込みます。頂点の削り出しが完了しました。この後サドルを磨き、セットアップに入ります。

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