K.Yairiの小ぶりなアコギです。今回のご依頼のメインはサウンド面の改善で、音にもう少しふくよかさが欲しい、今の音はシャリ感が出過ぎているとのことでした。ご依頼としては、ナットに牛骨材、サドルに牛骨材ということでしたが、ナット材にエボニーをおすすめしました。シャリ感を改善するには柔らかめの材質を使ったほうが、狙った音に近づけるとの判断です。戦前ビンテージのオールマホギターなどでは、ナット材にエボニーが使われています。これは堅めの音質の調整のために使われたと思われます。今回のギターにも同様の理由でナットはエボニー製を使うこととなりました。さらにシャリ感を抑えるには、必要に応じてサドルもエボニーなどの木材に交換することも良いかと思われます。