リペア実績 #0154

Epiphone texan

トップ膨らみ フレットすり合せ ブレーシングはがれ プリッジプレート割れ
京都府

レスポンスのとても良い、軽く弾いただけでも気持ちよりサウンドが出ているギターです。今回はトップ板の膨らみ、フレットすり合わせ、ブレーシング補修を行います。まずはトップの膨らみを時間を掛けて戻してゆきます。専用のロングクランプを3本使い、膨らんだ箇所を復元します。ボディにキズがつかないようにタオルをクランプに巻きます。

2週間程度のチェックではあまり改善がなかったので、さらにこのままの状態で改善を試みます。約1か月で改善がみられました。

3本のクランプで少しずつ強く締めてゆきます。

トップの補修が終わりましたので、次はフレットのすり合わせです。

フレット浮き修正・すり合わせ作業を行います。まずはフレット浮き修正からです。12Fが大きく浮いています。一度外して打ち直します。続いてフレットすり合わせに入ります。頂点のバラつきがあるためすり板を使って揃えてゆきます。

フレットすり合わせはフレットの形状を整えた後、表面を鏡面に仕上げて完了です。続いてはブレーシング浮きのリペアです。バックブレーシングの一部に浮きか発生しています。タイトボンドを隙間に流し込み、ジャッキで固定して固着を待ちます。

ピン穴周りにささくれがあり、ボールエンドが引っかかってしまう状態のため、一度ピン穴を塞ぎ、再度開け直す作業を行います。ブリッジプレートと同じ、メイプル材から切り出したプラグを準備します。専用工具を使用して、プラグが嵌るようピン穴を窪みを付けます。タイトボンドでプラグを接着をし、固着を待ちます。

ブリッジプレート補修はプラグ接着後、ドリルでピン穴を開けます。その他弦を張りクリーニングを行って全ての作業が完了です。

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