リペア実績 #0180

Guild D100

指板浮き補修、ブレーシング浮き 牛骨ナット・サドル交換
神奈川県

Guild D-100のブレーシング浮きと指板浮き、ナット・サドル交換の補修です。恐らく1970年代くらいのビンテージギターで、往年の上級機種のギルドらしいサウンドが特徴です。

ブレーシング浮き補修は、Xブレーシング部分に2か所隙間があったので、ボンドを流して内側からジャッキで、外側からクランプで固定します。

次に指板浮き補修です。ローフレット辺りに浮きがあったので、ボンドを流し込みクランプで固定し1日以上置きます。指板浮き接着後は、クランプを外してから弦を張ってしっかり接着しているか確認します。

続いて、ナット交換です。弦溝が全体的に深く開放弦でビビるため、交換が必要となりました。最初にナットを外し、スロットのクリーニングを行います。新しいナットについては、元のナットと同じく漂白の牛骨材で製作します。厚みや幅を調整し、弦の太さに合わせて溝を切ってゆきます。

次にサドル交換に入りました。新しいサドルは、漂白された牛骨材で製作します。サドル成形は、元のサドルを基に製作してゆきます。イントネーターを使ってオクターブを確認します。次にサドルの上面を指板Rに合わせ、オクターブの合う位置に頂点が出るように削ります。

最後に高さを合わせ、表面を鏡面仕上げにして作業完了です。次に指板サイドの塗装割れ補修に入ります。まずは剥離して白くなっている部分を彫刻刀を使って除去します。

塗装を除去した部分にタッチアップ(部分塗装)を施します。次にスクレーパーやサンドペーパーを使用し、周りの塗装との段差をきれいに均します。

次は指板サイドタッチアップです。左右両方共にタッチアップを施し、鏡面に仕上げます。

タッチアップ部分は、割れがほとんど目立たなくなりました。最後に全体的にクリーニングをして作業完了です。

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