ブリッジ剥がれ

bridge separate

ブリッジ剥がれは弦の張力によりブリッジが引っ張られ、トップ板から剥がれて隙間ができてくることで、剥がれが見られた場合は一刻も早く補修が必要となります。その状態と放置していると間もなくブリッジがトップ板から完全に剥がれてしまいます。そうならない前に補修します。補修の方法は、軽度の剥がれの場合は接着剤を隙間に充填しますが、広範囲の重度な剥がれの場合は、一旦ブリッジを剥がして取り付け直します。

【リペア例1】
このギターはブリッジが大きく浮いている状態でしたので、一旦ボディから完全に剥がしてから再接着します。シリコンラバーヒーターでブリッジ表面を温め、ヘラを差し込んで剥がします。

【リペア例2】

次の例はビンテージギターのブリッジ剥がれですが、特徴としてはオリジナルブリッジがプラスチックで出来ていた所です。経年変化によりプラスチック製ブリッジに歪みが生じ、ボディと隙間ができていましたので新しい木製のブリッジと交換しました。

【リペア例3】

ギブソンの小ぶりなギターでロバートジョンソンモデルのブリッジ浮き補修です。ブリッジは珍しいピラミッド型がついており、戦前の匂いがプンプンします。剥がれている部分の隙間が大きいためブリッジを一旦剥がして接着面を整えてから接着し直します。ラバーヒーターで接着剤を緩め、ヘラを差し込んで剥がします。

【リペア例4】

80年代製のMartin D-35のブリッジ剥がれのリペアです。画像のようにブリッジが大きく剥がれてしまっています。

【リペア例5】

このギターはブリッジ浮きがごく軽度でしたので、ブリッジは剥がさず、隙間にタイトボンドを流し込んでクランプ圧着します。

 

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