ネック反り

neck

ネック反りはギターのトラブルの中でもよく起こり、直し方も症状によって異なります。まずは「標準的な順反り・逆反りの場合」は、アジャズタブルロッドでの補修が可能な場合はロッドを使って試みます。ここでは反り方がなだらかでネック中央部分を中心にした反りの場合です。この場合はロッドでの補修のみで治る場合があります。

「ネジレのある反り」の場合で複雑な反りになっている場合は、ネックアイロンを使って複雑な反りをシンプルな反りに一旦修正してから、最後に反りを修正します。つまり、部分的な反りを直してから、全体的な反りを直すという手順となります。この場合はネックアイロンをピンポイントで掛けてゆき、これを繰り返してゆきます。最後にネックジョイント部分からの反り(元起き)はネックリセットを行います。一旦ネックを外してネック角度を補修してからネックを付け直すという作業です。ネックリセットはネックを剥がす技術とはがしてからネック角度を調整する技術が必要です。

ネックでの補修で効果がない場合又はネックはそのままにしておきたい場合は、フレットを削ったり、指板を削ったりする場合もまれにあります。最終的に適度な弦高になって弾きやすくするということになります。

症状
1 標準的な順反り・逆反り
2 ネジレのある反り
3 元起き(ジョイント部からの反り)

補修方法
1 アジャスタブルロッド
2 ネックアイロン
3 ネックリセット
4 指板その他

補修例1  Burry BJ-60 逆反り補修

補修例2 Martin D-28  順ぞり補修

補修例3 Yamaha L12-5  順反り補修

補修例4 Tailor 814  順反り補修

補修例5  Gibson Humming Bird 順反り補修

補修例6 Morris WJ-50 順反り補修

補修例7 Kentucky マンドリン 順反り補修

 

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