リペア実績 #0110

Gibson J-45 2012年

表板膨らみ補修 象牙サドル・ナット交換他
愛知県

このギターのオーナーは斉藤和義さんファンで彼の曲を多く弾かれているようです。比較的新しいギターですが、J-45の軽い感じが快く出ている良音ギターです。弾いていて飽きがこない音です。今回は表板の膨らみ、さらにグレードアップのため象牙ナット・サドル交換、ブリッジ剥がれ補修でさらにポテンシャルが高まりました。

エボニーブラックに白ピックガードのGibson J-45で、サドルがノンアジャスタブル仕様となっています。まずは治具を使ってトップ膨らみを矯正します。

続いてナット交換です。オリジナルのナットを取り外し、ナットスロットに残った接着剤等を彫刻刀ややすりで除去し、平面を出します。そして象牙材をナットの形状に仕上げます。

ナットスロットにピッタリとはまったら、弦溝を切る作業に入ります。専用やすりを使って、最適な深さにしてゆきます。

続いて同じく象牙材でサドルを作成します。オリジナルを参考にサイズを合わせます。イントネーターを使用してオクターブポイントを確認します。

確認した位置を元に各弦の頂点を削り出してゆきます。

金やすりのキズをサンドペーパーやスチールウールで消し、コンパウンドで磨き上げました。ブリッジピンは水牛角のドットなしタイプに交換しました。

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