初期型のLarrivee L-09です。やや小ぶりでちょうどいいサイズ感のギターです。長年弾き込まれて所々に補修が必要となっていました。
初期型のLarrivee L-09です。やや小ぶりでちょうどいいサイズ感のギターです。長年弾き込まれて所々に補修が必要となっていました。
まずブレーシング浮き補修から取り掛ります。バックブレーシング4箇所に浮きが発生している状態でした。奥側から順番に作業してゆきます。隙間にタイトボンドを流し込み、ジャッキアップします。
外側からはカムクランプをセットしてしばらく置きます。続いてはブリッジ剥がれ補修です。大きく浮いている状態でしたので、一旦ボディから完全に剥がしてから再接着します。シリコンラバーヒーターでブリッジ表面を温め、ヘラを差し込んで剥がします。
ブリッジ剥がした後は、ボディの形状に合わせてブリッジの接着面を整え、タイトボンドでブリッジを接着します。
次はフレット浮き補修を行います。13F、15Fに浮きが見られましたので一度抜いてフレット溝をクリーニングしたのち、再度打ち直しました。その次はサドル交換です。サドル製作前にイントネーターでオクターブポイントの確認をします。
続いてはナットスロット修正です。ナットを外し、がたつきのあるスロットをやすりなどで修正します。ナット周りの塗装が少し欠けてしまっている状態ですのでタッチアップも行います。最後にクリーニングとセットアップをして作業完了です。