リペア実績 #0191

Martin D28

フレット全交換 ブリッジプレート補修 ピックガード交換 ナット・サドル交換 ネックアイロン調整
愛知県

使い込まれたマーチンD28のリペアです。今回はピックガード交換、ナット・サドル交換、ネックアイロン調整、フレット全交換、ブリッジプレート補修、全体バフ掛けなどを行います。

ブリッジプレートの状況ですが、長年の使用によりブリッジピン穴に弦のボールエンドが食い込んでしまっていますので、穴を小さくするリペアを行います。専用工具を使用してブリッジピン穴の裏に窪みを付けます。

オリジナルのブリッジプレートと同じローズウッドのプラグを用意して窪みに接着します。2回に分けて行い、全て接着後はドリルでブリッジピン穴を開け直します。次はネックにハイ起き症状が出ていますので、ネックアイロンを使って矯正を行います。ネックの状態を見ながら、時間を掛けて矯正します。

ネック調整に続いてフレット交換も行います。まずは、元のフレットを全て抜きます。木材のチップに気を付けながら慎重に抜いてゆきます。フレット抜き後は、指板をサンディングして指板の状態を整えます。徐々にサンドペーパーの番手を上げていき、滑らかに仕上げます。指板調整に続いてフレット打ち込みに入ります。新しいフレットのタング幅に合わせてフレット溝を調整し、打ち込んでゆきます。

フレット交換続きです。フレット打ちに続いてサイドの面取りとバリ取りを行いました。この後フレットのすり合わせを行います。フレット打ち後、フレットの高さを整えるためにすり合わせを行いました。すり板で高さを揃えた後、クラウンファイルで形状を整えます。

フレット交換に続いてサドル交換です。今回はオイル漬けの牛骨材で製作しました。この材は潤滑性に優れておりチューニングも安定しやすいのでおススメの素材です。画像上が元々付いていたタスク材で、下が使用したオイル漬けの牛骨材です。

この後はナットも同じ素材で製作します。最後にオーナーさん持込みの黒ピックガードに交換して終了です。

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