ギターを作るにあたっては、各部の働きをおさえておくと参考になります。これから製作をする人にとっては必須の項目です。わかっているようで、はっきりわかっていないということもありますので、この機会にもう一度おさらいをして、次のステップへの足掛かりとしてゆきましょう。基本の基本ということです。

各部の働きについては、強度と音質の2つの面から捉えることが重要です。強度ばかりを求めると音質が損なわれますし音質ばかりを求めると、強度が足りなくてはがれたり、割れたりする部分がでできます。この両者をうまくバランスさせて最良のギターを作ってゆきましょう。

(ボディ)
本体部分のことで、内部は空洞で反響する構造になっています

(トップ)
表板のことで、基本の音質を左右する重要な部分です

(バック)
裏板のことで、反響効果などに影響する部分です

(サイド)
側板のことで、表板と裏板の間にあるボディの厚みを決める板です

(ブレイス)
表板、裏板の補強と音のコントロールをする部材。

(ネックブロック)
ネックとボディを接合し支える部材です

(エンドブロック)
本体下部の側板の接合を補強する部材です

(ブリッジプレート)
ブリッジを裏から補強する部材です

(ライニング)
側板の曲線を安定させ、ボディの補強をする部材です

(ネック)
演奏する時に握る部分でマホガニー材が主流です

(ヘッド)
ペグを取り付ける部分でデザインはさまざまあります

(フィンガーボード)
フレットが打ち込まれる部分でローズ材やエボニー材が主流です

(ロッド)
ネックを補強するために埋め込むもの

(ヒール)
ネックのボディの接合を補強する部分です

(バインディング)
ボディのカドを衝撃から守る部材です

(パーフリング)
ボディ周りを装飾する部材です

(ペグ)
弦を巻き取る部品で、種類が豊富です

(ナット)
弦の振動をネックに伝える部分で、形状で音質を変えることが可能です

(ポジションマーク)
フレットの位置を示すマークで貝材などがよく使われます

(サウンドホール)
ボディ内の音を出す拡声穴のことです

(ピックガード)
ビックでボディに傷が付くのを防ぐ板状のもので、べっ甲柄などが使われます

(ブリッジ)
弦の振動をボディに伝える部材でローズウッドやエボニーが使われます

(サドル)
ブリッジ側で弦を支える部材で牛骨が標準材として使われます

(ブリッジピン)
ブリッジに差して弦を支える部材で材料はさまざまあります

(エンドピン)
ギターを肩にかけるストラップを留めるピンのことです