キズ補修

damage

キズの処理については、キズの深さ・広さ・部位により対処が異なります。深くて広いキズはまず埋木を施してから塗装する場合があります。比較的軽度のキズはそのまま、又はカラーリング・生地調整を施してから塗装します。塗装の後はサンディングをしますが、古いギターの場合は全体の状況も考慮し、補修箇所がカピカになり過ぎ違和感の残る仕上げにならないよう注意します。

<キズの原因>
・打痕
・付着物が付く
・塗装が剥がれる
・生地が損傷する

生地にまで達していない比較的軽度なキズは、補修箇所にラッカーを厚めに塗り、乾燥後スクレーパーその他で平らに修正します。軽度のキズは塗装を塗るだけで済みますが、生地に損傷がある場合は、生地を整えてからまずウッドシーラーを塗り、次に仕上げ用のラッカーを塗ります。

角などは処理に時間が掛かりますが、色調整等を行ったあとつや出しします。着色はステインなどを使い、周辺の色に合わせてゆきます。その後にラッカーを塗り平坦に仕上げてゆきます。

簡単なすり傷はコンパウンドを使うだけで取れる場合があります。キズの状況が軽く、他の色がくっついているような場合は表面をコンパウンド剤などを使うと、目立たなくなる場合があります。

比較的深い打痕はまず熱で戻してみます。はんだごて等を用いてへこみが戻るかどうかやってみます。

 

pagetop