■ 作業時間
3時間

■ 使用用具
クランプ、当木、ニカワ、へら、ガンタッカー

■ ポイント
接着時に接着面がずれないようにガンタッカーの針を利用します

さあ、だんだんと部材、部材の接合の段階になってきました。部分部分が繋がってきて、ギターらしい形になってきます。この工程の頃から、ついつい早く完成したいとの思いで作業が雑になりがちですが、はやる気持ちを抑えて抑えて、じっくり取り組みましょう。焦るとせっかくのギターの出来栄えが落ちますよ。ペースは早めないで、今まで通りのペースを保ちましょう・・・

フィンガーボードをネックに取り付ける前に、接着時のズレを防ぐための工夫をしましょう。一般のホチキスより強力な「ガンタッカー」を用意します。ガンタッカーはホームセンターで2~3千円くらいで売っています。これを使って針をフィンガーボードの裏に2箇所打ち付けます。

打つ場所は3フレットと10フレットあたりで、フレットとフレットの間に打ちます。多少浮かして打ち、上部をニッパーで切り、2mmほど残しておきます。これで針が2本ささっているような状態になります。この針のような形でフィンガーボードをネックに付ける時のズレが防止出来ます。ネックの接着面が平らになっているか再度確認し、なっていなければカンナやヤスリで調整しておきます。

ネックとフィンガーボードの接着面にニカワを薄く均等に付けて接着です。フィンガーボードの上につける当木を用意します。上部に使用する当木はネックの大きさと同様のものにします。厚みは2cmぐらいでフレットが当たらないように溝をつけておきます。ニカワをつけたら、フィンガーボードをネックにつけて、浮きがないように押さえます。次に当木を使ってクランプで圧着してゆきます。

クランプは5~6本使用します。接着面にズレがないかチェックしながらクランプを除々に締めてゆきます。はみ出したニカワは水を含んだ布でふき取ります。この状態で1日おいて完成です。