Question NO.16
木工塗装で美しい仕上げについて説明してください

Answer
木材は種類が多く、年輪や木目の美しい模様と色を持っています。又、有機質である繊維は弾力性を持ち空間を保持するので軽く、柔らかく、優しさとぬくもりを与えてくれます。金属や石、プラスチックとは異なる親しみを感じます。これらの良さを最大限に表現するのが木工塗装の目的の一つです。どんなものでも良いので塗料を塗れば綺麗に仕上がるというものではありません。

例えば、素地にキズが入っていると塗装してもそのまま残り良い仕上がりにはなりません。着色するとさらに目立ちます。また、塗料の1回塗りでは、けば立ったままの仕上がり、ガサついて親しみを感じない仕上がりになります。数回塗ったとしても塗肌が凹凸であったり、透明仕上げなのに濁って木目が見えなかったら、せっかくの木材も台無しで美しさを感じません。親しみのある美しい仕上げは、

1. 
木質感を損なわず見栄えする

2. 
着色は木材の良さを引き出す

3. 
肉持ちが適度で透明である

4. 
平滑性がありすっきりしている

5. 
光沢が均一でソフト感がある

などが要素として挙げられます。これらは着色剤や塗料の正しい使い方、木材のもち味を引き出すセンス、各工程の丁寧な作業によって得る事が出来ます。