Question NO.5
塗装時の「ぬれ色」を抑える方法はありますか

Answer
乾燥した木材に塗料を塗ると色は暗くなり鮮やかさが増してきます。これは素地を塗料で濡らすことにより反射光の量がへり、透過光が増すためです。塗膜がない時は木材は空気と接していて屈折率が大きく反射光は多いですが、塗膜があると空気と塗膜間の屈折率が小さくなって反射光が少なくなります。

塗料の「ぬれ色」を抑えるには、素地に達する光の割合を少なくし、散乱光を多くします。塗料にマイカや硫酸バリウムなどの透明な微粒子を充填すれば、粒子表面からの散乱光が増えて「ぬれ色」を抑えることが出来ます。