リペア実績 #0126

Martin D-28

バインディング取付け
岐阜県

定番のマーチンD-28ですが、バインディングが全体的に剥がれていますので取付けを行います。オリジナルは黒ですが、今回はビンテージ感が出しやすいべっ甲柄を取り付けることになりました。バインディングがほとんど剥がれてしまっているため新しいバインディングを取り付けてゆきます。まずは取付前にバインディング溝を綺麗に整えます。溝に残ったバインディングや接着剤をナイフやスクレーパーで取り除きます。

ベアリングガイドを取り付けたトリマーでバインディング溝を形成します。ネック付近やピックガード周辺はトリマーのビットが届かないため手加工で行いました。溝の形成が完了しました。

続いてバインディングの取付作業に入ります。今回、べっ甲柄のセルバインディングを使用します。まずはギターの形に合うよう、ベンディングアイロンでバインディングを曲げてゆきます。接着作業が完了しました。このままの状態で一晩置いておきます。バインディングの曲げ作業後は、バインディングを溝に接着していきます。接着には専用の接着剤「セルボン」を使用します。バック側はバインディングに加え、パフリングの補修も行います。まずは溝に残っているパフリングを全て取り除きます。溝を綺麗にしたらパフリングを接着します。使用するパフリングはアイボリーと黒の2色です。

その後、バインディングも接着します。トップ側と同じくべっ甲柄のバインディングを使用します。べっ甲柄のバインディングは1本で1周できないため、2本使用し半分ずつ接着を行います。バック側のもう半分もバインディングの接着を行いました。接着を待つ間、他のバインディング部分の作業に移ります。

はみ出した部分をスクレーパーややすりで削り落とします。引き続きバインディングのはみ出し部分を削り取ってゆきます。トップ、バック共にバインディングの接着が完了しました。

次にバインディングのはみ出し部分をひたすら削ってゆきます。これがなかなか根気のいる作業です。ある程度削れたらサンディングをして表面をならしてゆきます。サンドペーパーの#320で細かい凹凸をなだらかにし、以降#400、#600、#800…と徐々に番手を上げてサンディングします。

#1500までサンディングしたら、その後コンパウンドで表面を磨きます。極細目のコンパウンドでペーパー傷を消し、その後超極細目のコンパウンドで磨き上げます。

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