リペア実績 #0157

Martin D35

ネックリセット 牛骨サドル交換 黒ピックガード取付け
茨城県

1980年代と思われるマーチンギターですが、ネックにジョイント部分からの反り (元起き) が発生していてネックリセットを実施することになりました。他にはサドル交換と黒のピックガード交換となります。

まずはピックガードが欠品しているため新たに作製します。ブラックのシートから形を切り出し、外周をスクレーパーややすりで整えます。指板バインディングに浮きが見られましたので、セルボンを使って接着しておきます

ネック再接着時のクランピングに必要となる当て木を製作します。メイプルのブロック材を用意します。指板に置いた際にフレットが当たらないよう、溝を付けて完了です。次にネックリセットに入ります。まず14フレットを抜くために熱を加えます。

トップ板と指板部分を熱を加えながらはがします。専用ジグを取付けてネックを外します

スチームを14フレットに開けた穴から入れます。スチームを入れしばらくするとネックがゆるんで外れました。

このあとはネック角度の調整を行います。

ノミを使って慎重に削ります。

付着していた接着剤もきれいに取り除きます。

仮セットを繰り返し、サンディングを進めながら、接着固定します。

フレット調整とサドル作成を行います。

ナット溝を整え、ナットを新たに作成します。

ナット作成後、全体チェックをして終了です。

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