リペア実績 #0159

Martin D18

トップ再塗装 ブリッジ再作成 ピックガード取付 サドル交換
兵庫県

良く弾き込まれた、愛着がうかがわれる名器D18のリペアです。今回はトップリフィニッシュ、ピックガード製作、ブリッジ製作等をご依頼頂きました。ブリッジは2つに割れていますので、ブリッジ再作成の後、取付けます。トップのリフィニッシュを先に終え、続いてピックガードの製作を行います。

元々はブラックのピックガードでしたが、今回はべっ甲柄の材料で製作します。アクリル板で型を作り、ラフカットしたピックガード材の外周を型に合わせてトリマーで整えます。トリマーで削った後の外周はサンドペーパーで整え、コンパウンドで磨いて仕上げます。ピックガードが仕上がったらボディの接着面を脱脂し、両面テープで貼付して完了です。新しいピックガードですが、ボディのピックガード焼けを隠すため少し大きめに製作しました

続いてブリッジ製作作業に入ります。元のブリッジは2つに割れており使用できないため、新たにハカランダ材でブリッジを作ります。新規製作にあたりまずはアクリル板でテンプレートを作ります。

テンプレートが完成した後はハカランダ材を加工してブリッジを製作します。大まかにバンドソーでカット後、テンプレートを貼り付け、コロ付きビットを装着したトリマーで外周を整えます。新しいブリッジが完成したら、ボディの塗装をブリッジの大きさに合わせて剥がして面を整えます。

接着面を整えた後はブリッジに接着剤を塗りクランプで固定します。このまましばらく置いて乾燥を待ちます。続いてサドルの溝掘りを行います。まずはイントネーターでオクターブピッチを確認し、溝を掘る位置を決定します。その後専用治具をセットしドレメルを使って掘り進めます。

サドル溝を付けたあとは漂白タイプの牛骨材でサドルを作ります。表面のクリーニングを行い、弦を張って作業完了です。

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