リペア実績 #0164

Martin D35

トップ膨らみ補修 ネック調整 ブリッジ割れ補修 牛骨サドル取付け バインディング補修 ブリッジ剥がれ補修
埼玉県

80年代製のMartin D-35です。リペアはトップの膨らみ、ブリッジ剥がれ、ネック調整、サドル交換等をご依頼頂きました。最初にトップの膨らみ補修を終了させ、治具による矯正が一旦完了しておりますので、続いてブリッジ剥がれのリペアを行います。

ブリッジが大きく剥がれてしまっていますので、まずはブリッジを剥がし、接着面に付いた古い接着剤をノミやスクレーパー等を使って除去します。

次にブリッジ剥がれリペアは、ブリッジの底面をトップのRに合わせて削った後、再接着を行います。接着面にタイトボンドを塗り、テフロン素材のピンを使って仮止めをします。その後クランプでしっかりと固定します。

ブリッジ再接着に引き続きブリッジ表面の割れ補修を行います。ピン穴周りに複数の割れが見られます。補修作業に入ります。エボニーの粉を割れ部分に乗せ、その上から低粘度の接着剤を流し込み、プライマーで硬化させます。その後、表面を均し、ブリッジ全体を亜麻仁油で保湿して完了です。

続いてサドル交換を行います。元のサドルを外し、イントネーターを使ってオクターブポイントを確認します。無漂白の牛骨材を整形します。適切な弦高になるようサドルの高さを調整して完了です。

バックの一部にバインディング剥がれがありましたので、セルボンを使って接着作業を行いました。バインディング剥がれ補修後は、ボディ全体をバフ掛けし、完了です。弦高は作業前より1mm程下がり、格段に弾きやすくなりました

pagetop