日本製Epiphone Texanのブリッジ浮き補修とピン穴の弦溝加工を実施します。
日本製Epiphone Texanのブリッジ浮き補修とピン穴の弦溝加工を実施します。
まずはブリッジ浮き補修から始めます。6弦側にわずかに隙間ができています。タイトボンドを流し込み、ジャッキで固定します。
次にブリッジピン穴に弦の通る溝を付ける加工を行います。まずは作業前の状態です。ピン穴とサドルに距離があり、弦の進入角度が浅くなってしまっています。このため、音のビリつきや曇りが発生していました。
鋸やミニルーターを使用して弦溝をつけます。
加工完了です。角度が深くなったことにより、適正な弦のテンションが確保され、音量もアップします。
次はフレット浮き修正・すり合わせ作業です。まずはフレット浮き修正からですが、現状12Fが大きく浮いてしまっています。続いてフレットすり合わせです。頂点のバラつきがあるためすり板を使って揃えます。
フレットすり合わせはフレットの形状を整えた後、表面を鏡面に仕上げます。続いてはブリッジプレート補修です。ピン穴周りにささくれがあり、ボールエンドが引っかかってしまう状態のため、一度ピン穴を塞ぎ、再度開け直す作業を行います。ブリッジプレートと同じ、メイプル材から切り出したプラグを準備します。
専用工具を使用して、プラグが嵌るようピン穴を窪みを付けます。タイトボンドでプラグを接着をし、固着を待ちます。ブリッジプレート補修はプラグ接着後、ドリルでピン穴を開けます。その他弦を張りクリーニングを行って作業完了です。