リペア実績 #0235

S.Yairi YD-304

フレット交換 サドル調整 打痕修正
岡山県

S.YairiのYD-304をお預かりしております。打痕補修やフレット交換、弦高調整などをご依頼頂きました。

まず打痕補修から行います。打痕周りをサンドペーパーで足付けし、タッチアップを施します。乾燥後、表面を磨いて仕上げます。跡を完全に消すことは難しいですが、ある程度目立たなくすることができます。

補修箇所は何箇所かありますので、順番に進めてゆきます。次はフレット交換です。ローフレットの凹みが多く、その他のフレットの減りが殆どないためお客様とご相談の結果、1、2フレットのみの部分交換ということになりました。同じ幅のフレットを準備し打ち込みます。サイドを整え、すり合わせで高さを揃えます。

次はネックの順反りをアイロンにて矯正します。その後すり板を使ってフラットに仕上げます。指板修正により、元々の黒染めが落ちてしまいましたので、黒く塗装し直しました。フレットレス加工は指板着色後、表面をラッカーコートし、組み込みを行って作業完了です。なかなか珍しいフレットレスのクラシックギターが完成しました!

打痕・傷補修続きです。線状になっている傷を補修しました。タッチアップを施したのち、表面をサンドペーパーで均し、コンパウンドで磨いて艶ありに仕上げます。トップ下部の打痕も補修しました。打痕表面にタッチアップを施したのち、表面をフラットに研磨し、鏡面に磨き上げて完了です。

次は弦高調整です。弦高を出来る限り下げてほしいとのことでしたので調整を行います。調整前の弦高は12Fで6弦4.5mm・1弦3.5mmとかなり高い状態でした。サドルを削るだけでは十分に弦高を下げることができないため、ブリッジの上面を削って厚みを落とし、更にサドルも削って標準の弦高にするという作業を行います。

サンダーで厚みを落とし、全体的に研磨して整えました。サドルも調整し、最終的に弦高は12Fで6弦2.5mm・1弦2.0mmとなりました。最初の状態より大幅に下げることができました。最後にネックヒールへストラップピンの取付を行います。標準タイプのピンを1弦側ヒールに取り付けました。その他全体的に塗装を磨き上げて完了です。

pagetop