リペア実績 #0257

Gibson J50

トップ面キズ補修 オクターブ調整
鳥取県

メイプル仕様のボディらしく素晴らしいサウンドのギターです。今回はトップ面のキズ補修、オクターブピッチ調整を行います。

メインのキズ補修に取り掛かる前に、ギターの全体を確認しクリーニングを行い、その他の作業を進めます。まず、オクターブピッチ調整。今回は5弦と6弦を中心に実施。サウンドホール側にあるサドル山を一番後ろになる様加工します。弦高が下がりますが、標準の範囲内の下げでビビリもなく、最悪の場合サドル交換をする必要もなく終了しました。次に指板・フレットをクリーニングしました。思ったよりも汚れていて、コンパウンドを付けて何回もふき取ります。そのうちにフレットと指板面に艶が出てくるまで実施します。

次はトップの汚れ取りをウエスにオイルを付けて行います。この時に表面の状況をしっかり確認します。コンパウンドで消せるキズか、ラッカーの上塗りが必要かをキズの深さで判断します。キズが木部にまで達している場合は、まずウッドシーラーを塗ってから、ニトロセルロースラッカーを塗布します。ウッドシーラーは肉持ちが良く木部との相性も良いので、木部までの深いキズの場合は必ず使用します。逆に比較的浅いキズで木部にまで達していない場合は、ラッカーだけ塗り重ねます。トップ面が終了したら次はヘッドをチェックし、キズにウッドシーラーを塗ります。

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