アイバニーズ(Ibanez)は愛知県名古屋市に拠点を構える「星野楽器」が保有するブランドで、その歴史は1908(明治41)年、星野書店の楽器部新設から始まっていますが、今回はウエスタンシェイプのIbanez AW200「ヘッド裏の塗装補修」「ストラップピン穴埋め」「ヘッドインレイ磨き」の補修を承りました。ヘッドにはオリジナルのインレイ、ボディ周囲やサウンドホールにはインレイが施されたギターで豪華な感じが特徴です。ヘッド裏の塗装状況は、少し剥離が発生しておりましたが、剥離部分にラッカー塗装を補充することで修復し、ヒール部分に空いているストラップ穴は、マホガニーの木材で埋め合わせます。又、ヘッドインレイ磨きは、現状厚めに塗装がされていますので、塗装を少し研磨して落し、光沢を出す方法を取ります。1970年代前後と思われる、古いジャパンビンテージギターとしての価値を、少しでも上げることも視野に入れたリペアとなります。