リペア実績 #0149

Martin D41

トップ膨らみ ブリッジ浮き ブレーシング剥がれ
島根県

マーチンギターでも比較的上位モデルです。経年変化でトップの膨らみ、ブリッジの剥がれ、ブレーシングの剥がれなどがあり、この機会に根本的な部分の補修に取り掛かることになりました。ネックの反りとトップの膨れは完全には戻らないことがありますが、このギターはほぼ予定通りの改善となりました。全体的にリフレッシュされ良い状態でよみがえった印象です。

トップの膨れは重症ではありませんでしたが、改善の時間短縮のため、クランプを3本使用しました。

2か月程度を予定して取り組みましたが、予定より早く改善となりました。

次にブリッジ浮きリペアを行います。作業前の状態は6弦側から真ん中あたりに掛けて浮きが見られます。再接着を行うため、一旦ブリッジを剥がします。その後接着面のサンディングを行います。

ブリッジの再接着前にトップのブリッジ接着面周りのタッチアップを行っておきます。筆を使ってクリアラッカーを盛り重ねます。剥がしたブリッジの底面をトップのRに合わせて削ります。タイトボンドで接着を行い、このまま固着を待ちます

接着から丸一日以上経った段階でクランプを外し状態の確認を行いました。弦を張り、ブリッジが浮いてこないか確認します。念のためしばらく弦を張ったまま様子を見ます。弦を張ったまま様子を見ていましたが、問題ないようですので、最後に軽くクリーニングをして完了です。

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