リペア実績 #0204

Gibson J45

ネック折れ補修
岐阜県

今回は大きな衝撃でヘッドが完全に剥がれてしまったギターのネック折れリペアを承りました。ギターがこの通り真っ二つに折れています。ギターそのものは比較的新しく綺麗な状態です。

まずは接着面を整え、クランプで固定して接着を行います。接着剤の硬化後、補強作業に入ります。接着完了後は、補強材を接着するためにベルトサンダーで患部を丸く削り取ります。

マホガニーの当て木を準備し、ネック側にピッタリ合うよう調整します。サンダーで丸く削り取った部分に合わせ、補強用のマホガニーの当て木を接着します。しばらく置いて接着剤の硬化を待ちます。。

補強材接着後は余分な部分を削り取り、ボリュート付に整えます。補強部分の荒加工後は、ボリュートの形状を整え、素地調整をして塗装が出来る状態に仕上げます。

ヘッドの欠けた部分をパテで埋め、硬化後表面を均します。

ボリュート周辺も素地調整します。次は塗装前に導管埋め作業を行います。余分な塗料の染み込みを防ぐため、ボリュート部分にとの粉を使って導管を埋めます。導管を埋めた後はラッカーサンジングを塗布します。乾燥後表面を研磨し、色の吹き付けを行います。

次はロッドカバー製作を進めます。元のロッドカバーが割れてしまっていますので新しく黒のピックガード材で製作します。

次に下地塗装後塗面を整え、補強部分を隠すようにソリッドブラックを吹き付け乾燥を待ちます。ブラックと元のレッドとの境目をぼかしてバースト仕上げに塗装しました。その後広範囲にクリアを数回吹き付けて乾燥を待ちます。ヘッド折れリペア中でしたGibson J-45は塗装完了後、全体をバフ掛けし、組み込みを行って作業完了です。

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