リペア実績 #0248

Chaki W60

指板・ブリッジ再接着、サドル交換、バックブレーシング浮き
滋賀県

今回の修理は指板・ブリッジ再接着、サドル交換、バックブレーシング浮き補修となります。

このギターはデザイン的にはギブソンを意識したモデルとなっています。まずはブリッジ浮きから取り掛かります。範囲が広いため一度剥がしてから再接着を行います。シリコンラバーヒーターでブリッジに熱を加え、接着剤が軟化したところにヘラを差し込んで剥がします。無事剥がすことができました。接着面を整えたのち、再接着します。

次はブレ―シング浮きリペアです。バックブレーシングの一部に浮きが発生しています。隙間にボンドを流し入れ、ジャッキアップして接着します。一番奥のブレーシング同じ症状ですので同様に修理します。

ブリッジ剥がし後ボディの接着面を整えます。 ブリッジの端が僅かに塗装に乗る状態でしたので外周に沿って塗装を除去します。タイトボンドで接着し、硬化を待ちます。

奥のブレーシングも端に浮きの症状がありましたので、以前と同様に隙間にタイトボンドを流し込んでジャッキで固定します。指板に浮きが発生していますので、一度剥がして再接着を行うこととなりました。指板をヒーターで温めて接着剤を緩め、ヘラを差し込んで剥がします。

指板下のトップ割れリペアを行います。経年変化によりトップのスプルース材が持ち上がり、指板浮きの一因にもなっていたようです。割れ部分にタイトボンドを流し込み、当て木をクランピングして硬化を待ちます。

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