■ 作業時間
3時間

■ 使用用具
丸クランプ、やすり、やすり台、ニカワ、へら

■ ポイント
裏板は多少湾曲していますので、張り合わせる時にはその状態を考慮に入れます。クランプは側板の曲線がずれないように始めは緩く締めます。

いよいよ側板に裏板を付ける工程に入ります。裏板が付いたらボディの形が完成することになります。裏板は多少のラウンド形状になっていますし、接合部分も完全な直角ではありませんので、若干の調整が必要です。裏板のカーブに合うように、側板の接合部分に角度をつけます。

まず、サンドペーパー台を作ります。角度は15度程度でよいでしょう。これを使って側板の接合部分を調整します。これは横から見ると三角形で側板の接合面に角度がつけられるものです。平らではなく少し外側が低くなるようにサンディングされます。10cmX60cmX15mmの板に3cm角の角材を長さ50cmで接着します。高さは一方はそのまま3cmですが、片方は2cmの高さにします。

この高さの差で接着面に角度をつけてヤスリがけすることになります。高さの低い方はサンドペーパーをはさめるように少し空欄を作っておきます。これで側板側の接合面に裏板のラウンドと同様のラウンドがつけられました。角度がついたら次は、ブレースの端の部分をライニングの厚みの半分までカットします。そして表板の接合時と同様に、側板にブレースがはまる溝を掘ります。この溝で側板と裏板がきっちり張り合わせられるようになります。

次は接着になります。ニカワを側板と裏板の接着面につけ、丸クランプで固定してゆきます。中心を外さないように、中心線に注意しながら、軽く締めてゆきます。側板のゆがみに注意しながら、まずはクランプ全部を緩めに留めてゆきます。その次に除々に強く締めてゆきます。この状態で1日おきます。

はみ出している裏板の端をカンナで削っていきます。さあ、これでボディの形が出来上がりました。次はパーフリングとパインディングを付ける工程になります。少しずつギターの形が出来てくると、製作意欲も増すというもの。ですが、ここで焦って早く作ろうとすると、仕上がりが雑になってしまいますので、はやる気持ちを抑えて丁寧に丁寧に作りましょう。