■ 作業時間
15時間

■ 使用用具
のこぎり、かんな、のみ、やすり

■ ポイント
中心線を常に意識して、ボディ中心からまっすぐにネックの中央からヘッドへの直線をイメージしながら作ります。

まずヘッドからジョイント部、ヒール部までを作っていきます。微調整は別の工程で行いますので、多少大まかで構いません。私の場合は木工屋さんである程度の形までは仕上げてもらっていますが、、ここでは「への字」と呼ばれる加工がされているものにヒール部分がついている材料から始めます。まず、材料の幅を決めます。中心線を引いてからまずヘッドのサイズですが、トップで7cm、ナット側で4.5cmにします。

ジョイント側は14フレットで5.5cmにします。これがネックの幅の寸法です。次に厚みですがヘッドは14mm、握り部分は15mmとします。ジョイント用の出っ張り部分は20mm角、ヒール部分には90mmの厚みを取ります。ネックの握り部分はこの段階ではラウンドさせなくて、角材のままにしておきます。

調整はフィンガーボードとネックがついた時点で行います。その他の部分は1mm程度の余裕を持たせ作っておきます。ヒールはボディ厚の高さだけ用意しておきます。ヒール部の曲線は荒めのヤスリで削り落としていきます。ヘッド部分とネック握り部分とジョイント部分はのこぎりで、ヒール部分はヤスリで成型します。ここでの注意点はヘッドの厚みがペグによって制約を受けているということです。

市販されているペグはおよそ14mm厚のヘッドに対応しているので、ヘッドの厚みは常に14mmとします。好みでヘッドに付き板(ヘッドの表面につけるローズウッドやエボニーの薄い板のこと)を貼る人は、付き板の厚みも含めて14mmに調整しましょう。又、バイスがある人は材料をバイスに固定して切ったり、削ったりすると能率がグッと上がりますし、出来栄えも良くなります。