木材の狂いを防止する方法

現在、当工房でギター製作に取り組んでいる女性がいますので、木工について少し記したいと思います。

木材の狂いは加工するにあたって大きな問題で、木工品の場合にもさまざまな工夫がなされてきました。木材の伸縮に対応出来るような方法や、材料の使い方にも工夫がされています。木材の狂い防止の方法には「物理的な方法」と「科学的な方法」があります。

物理的な方法

①寸法変化が少ない木取を行う ( 柾目板など )②使用条件に合った適切な含水率にするため、人口乾燥を行います。③塗装により外部表面を被覆したり、浸透性がよい塗料を使って素地を固めます。さらにワックスを塗布することによってはっ水効果を高めます。④繊維方向を組み合わせた材料を使います。必要に応じて合板や繊維が配向していない材料を使います。⑤木材内部に薬剤や樹脂を注入し、水分が入れない状態まで十分に満たし、水により膨張しないようにする方法や、細胞壁を包み込む方法があります。

 化学的な方法

①加熱処理 古い木材のように長時間かけて十分な枯らしが行われた木材は寸法の変化が少ない。これは低温による加熱処理を行ったことによります。②水酸基をアセチル基に置き換えるアセチル化③化学結合による固化

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