Martin D41 ヘッド塗装剥がし、下塗り

今日のメインはヘッドの塗装剥しです。ヘッド面の一部に荒れた部分があり、木地が出ていますので、通常ならヘッド面を全て木地の状態にしてから再塗装します。それが出来る前提として、ロゴがインレイで入れられていて、木地までサンディングし塗装剥がしをしてもロゴが消えないことが必要です。一般的に高級ギターにはインレイでロゴが入っている場合が多いですが、まれに本物の貝材シールが貼ってある場合があり、その場合は木地まで塗装を落とすとロゴが消えてしまいます。ですので、ヘッド再塗装の場合はロゴがシールかインレイかに依って作業が異なります。ロゴがシールの場合は完全に木地まで塗装を落とさず、僅かに塗装を残して上塗りします。ぎりぎりまで塗装を落とす作業は非常に神経を使います。

今回はマーチンの高級ランクギターですので、2mmほどの厚みがあるインレイでロゴが付けられていると思いたいのです。が、過去に高級国産ギターのロゴがインレイではなくシールで、塗装を剥がしている時にロゴも消えてしまい、修復にかなりの手間が掛かりました。ですので残念ではありますが、今回もシールの可能性を考慮しての作業となりました。見た目にはシールかインレイかは殆どわかりません。シールかインレイかの判断は非常にむつかしいです。ぎりぎりまで塗装を剥がし、木地の部分にウッドシーラーを塗り、他の部分との木地色が変わらないかをチェックしました。幸い殆ど色が変わらなかったので、綺麗な仕上げが可能となりました。

Martin D41 ヘッド塗装剥がし、下塗り


Martin D41 ヘッド塗装剥がし、下塗り

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